OpenAIという団体が開発したChatGPTというサービスが話題になっています。
まだお試しでの公開なので正式版では無いようなのですが、アカウント登録をすると試用する事ができるので登録して少し使ってみたので、その感想です。
ChatGPTとは
まずChatGPTが何かという話ですが、AIを活用した文章生成ツールです。何か質問を投げかけると、それに対する返答を表示してくれます。例えば『ChatGPTについて教えて』というのを入れてみると、こんな感じで返ってきました。
ChatGPTは、OpenAIが提供する自然言語理解モデルです。このモデルは、大量のテキストデータを学習し、人間のように自然な文章を生成することができるようになっています。ChatGPTは、GPT-3(Generative Pretrained Transformer 3)というモデルを改良し、対話型自然言語処理向けに最適化されたものです。そのため、ChatGPTは、人間と自然な会話をすることができるようになっています。
ChatGPTの回答
また、ChatGPTは、多言語に対応しており、日本語や英語など、様々な言語での対話が可能です。そのため、ChatGPTは、多言語対応の自然言語処理システムとして、幅広い分野で活用されています。
これ以外にも色々な質問を入れてみたのですが、思ったよりまともな返答が返ってきているので、これはすごいなと思いました。
まだ返答出来ないものや明らかな間違いも多い
一方で、トンチンカンな回答が返ってくるケースもまぁまぁあります。今後精度は上がっていくとは思いますが、今の段階では、まだChatGPTの回答を鵜呑みにすることはできないとは感じました。
とはいえ、想像以上にちゃんとした回答をしてくれるものもあるので、実用的に活用する余地はあるなという印象です。
そのままの文章では違和感を感じる
元々が英語のサービスで日本語も使えるという位置付けだからかもしれませんし、まだ機械学習している序盤の段階だからかもしれませんが、返してくる日本語はネイティブの日本人からすると少し違和感を感じるものです。
意味は分かるけれど、そのままの文章を使うのは少し機械だとバレる程度なので、活用するにも人の手を加えてあげる必要はありそうです。
プログラムを書くこともできる
ChatGPTのすごいところは、プログラムを書くことも出来るという点です。
『JavaScriptで〇〇をするプログラムを書いて』と投げると、それを実現するプログラムを返してきてくれます。いくつかの言語でやってみましたが、簡単なものだとけっこうちゃんとしたプログラムが返ってきました
もちろん複雑なものは意図したものが返ってこなかったりしますし、返してくる文字数の限度でダメだったりしますが、少なくとも数行で済むようなものは、けっこう良い感じで返してくれました。
ChatGPTに質問を投げかけるスキルが必要
1つ意外に難しいなと感じたのが、どういう言い回しで質問を投げるのかということです。
相手は日本の文化や自分の背景を知った人ではなく、AIというコンピューターです。機械的に質問の内容を理解して、機械的に回答を作って返してきます。(ここでいう機械的というのは、単調という意味ではなく、行間を読まないという意味です)
自分の当たり前を持っていない相手に伝わるように質問文を与えないと、期待している回答が返ってこないわけです。将来的にはパーソナライズされて個人個人の背景に応じて返してきてくれるようになるのかもしれませんが、初期段階ではそうでは無いので、そこが難しいなと思いました。
新しい話題についても対応できないケースがある
色々試している中で、W杯についての内容も入力してみました。
そうすると、まだ情報が入っていないようで、未来のことはまだ分からないというような答えが返ってきました。これに関しては情報のインプットの問題だと思うので、よりリアルタイムに近づいていくとは思いますが、今の時点では最近すぎるテーマには対応できないケースがあるようです。
上手く活用出来る部分で使う
まだまだ、実際の仕事に使うには限界がありますが、ある程度の可能性は感じるツールだと感じました。
とはいえ、これによって多くの仕事が代替されるレベルではまだ無いと思うので、上手く活用出来ることに使うのが良いと思います。また、画像生成のAIなども含めてAIで出来ることはどんどん増えてきており、クリエイティブに関する部分でも人と区別がつかないぐらいのアウトプットを出すケースも出てきています。
大事なのは、AIについてもっとよく知り、どこが出来てどこができないのか、その上で自分たち人間は何をするのかを切り分けて対応することだと思いました。これは不可逆な流れだと考えているので、ChatGPTに限らず新たなテクノロジーから目を背けずに使えるものから意識的に活用しみようと思います。