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競合他社との間に築かれた独自の強みのことを『競争優位性』と呼びます。

競争優位性を考えるときに大きく2つの観点があります。1つがどの領域で事業展開をしていくのか(事業領域・ドメイン)という点、もう1つがどのような経営資源を保持して活用していくのか(経営資源展開)という点です。

競合他社がまだ存在していない完全なブルーオーシャンで事業を行うのか、大昔から存在していて世の中の人も認知している市場で事業を行うのかでは、事業展開の仕方が異なりますよね。当然、競合他社の成熟度も異なるので、そこでの戦い方も変わってきます。

また、事業を行うにおいてベースとなるのが経営資源で、その企業がどんな経営資源を持っているのかで提供する商品・サービスや重視すべき価値も変わります。

3Cというフレームワークがあるように、Competitor(競合)とCompany(自社)との比較で、Customer(市場)はどちらを選ぶのかというので、ビジネスが展開されていくわけですから、自社と同じ供給側の競合との間に、いかに独自性を築くのかは、とても重要なポイントとなります。

3C

コアコンピタンス

競争優位性を持つために構築していきたいものが『コアコンピタンス』です。

コアコンピタンスを一言でいうと、「競合他社が真似できない、ビジネスをする上で核となる圧倒的な能力」という感じです。つまり、ビジネスをしていく中で顧客に自社を選んでもらうための協力な武器となる経営資源のことです。

経営資源というのは、「人、モノ、カネ、情報」を主に指しますが、この文脈で考えたときには、その中でも「人」の要素が強いと言えます。企業・組織というのは人の集合体なわけで、どんな人が集まっているのかで差(上下というより違いという意味での差)が生まれるわけですね。

そいういう意味で、コアコンピタンスというのは、その企業に属する人たちが「どんなスキルを持っているのか?」、「どんな知識を有しているのか?」、「どんな経験を積んでいるのか?」、「どんな実績を上げているのか?」ということをトータルして、作り上げていくものだといえます。

さっきも書いたようにビジネスというのは自社と競合だけで成立するものではなく、顧客も含めた3者の存在があって初めて成立するものです。そのため、いくら自社が強力な経営資源を保有していたとしても、その関係性の中で有効性も変化していくことを頭に入れておくことが大切です。

企業が保有する経営資源がコアコンピタンスとして成立するためには3つの要件があります。

  1. 顧客にとっての価値を創出するものであること
  2. 提供する商品・サービスに活用できるものであること
  3. 競合他社が容易に模倣できないものであること

これらを満たしているかどうかが重要なポイントとなるので、意識しておくことが大切です。

VRIO分析

保有する経営資源が持続可能な競争優位性の源泉となりうるかどうかを分析する手法としてVRIO分析というものがあります。

VRIO分析というのは、以下4つの頭文字を組み合わせたものです。

  1. Value:価値
  2. Rarity:希少性
  3. Inimitability:模倣困難性
  4. Organizations:組織

保有している経営資源には顧客に対して有益な商品・サービスを提供できるだけの価値があるのか、その価値は誰にでも提供できるものでなく希少性のあるものなのか、その希少性は他社に模倣されにくく維持し続けられるものなのか、それらを継続的に持続させていくための組織になっているのかということを分析します。

独自性が必要だと考えてはいるけれど、どのようにそれを作っていけば良いのかを漠然と考えていても、なかなかしっくりくるものが思いつかないかもしれませんが、考えるための枠組みとして良いツールになると思うので、活用してみると良いと思います。

また、競争優位性というのは、タネを見つけて育てていくものだと思うので、『今』という短期的な視点だけではなく、将来に向かってどう作り上げていくのか、どう変化させていくのかという視点も持っておくと良いでしょう。

中小企業診断士試験では

今回の競争優位性、コアコンピタンス、VRIO分析等は中小企業診断士試験の1次試験でも頻出の部分です。

また、僕自身が受験した時以外の過去問を見てみても、そんなに難しい内容を問われることもあまりない部分なので、概要をしっかりと理解しておけば大丈夫だと思います。

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