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企業が事業を展開していくにあたって軸になるのが、『どのような製品・サービスを提供するのか』ということと、『どのような市場に提供していくのか』という点です。

その2軸で成長戦略を検討するためのフレームワークが『製品・市場マトリックス』と呼ばれるものです。考えたのがアンゾフという人なので、『アンゾフの成長ベクトル』とか『アンゾフの成長マトリックス』というようにも呼ばれます。

今回はこのフレームワークについて書いていきたいと思います。

製品・市場マトリックス(アンゾフの成長ベクトル)とは

・成長戦略を検討するためのフレームワーク

『自社の製品』と『市場』の2軸でそれぞれ新規・既存の切り口で整理する

市場浸透戦略(既存製品×既存市場)

既存の製品を、現在参入している市場でのシェアを拡大していくことを目指すという戦略が市場浸透戦略です。

簡単に言うと、大きな方向転換等はせず既存の延長線上でもっと頑張るというものです。成長戦略を考える上で、まず最初に検討するもので、何をすれば今より認知度が高まり、購買意欲を高めてもらえるのかを戦術レベルで考えていくことになります。

現在販売している製品に(潜在的なものも含めて)ニーズが将来的にも見込め、また事業を継続していくのに十分な市場規模が存在しているのかを検証をして、可能性があるようなら、他の戦略に比べてリスクが低いのが市場浸透戦略です。

広告宣伝の方法、価格設定、サービス内容のメンテナンスなどを行いながら、成長を目指していきます。

新市場開拓戦略(既存製品×新市場)

市場浸透戦略と同様に既存の製品・サービスを投入していくのですが、今まで参入していない新たな市場に対して投入するのが新市場開拓戦略です。

つまり、今とは違う消費者層に対して購入してもらえるようにしていきます。例えば、海外に自社製品を持っていくようなケースがこの戦略にあたります。『新市場』というと全くのブルーオーシャンを開拓していくような印象にも聞こえますが、実はそうとも限らず、自社にとって新市場というだけで、競合が存在している状態で参入していく形に多いの場合がなるので、いかに競争優位性を発揮しながら有利なポジションを作っていけるかが重要なポイントとなってきます。

あと、最近だと絶対に外せない観点として、インターネットの市場を開拓していくというのがあると思います。つまり、新市場開拓戦略としてEC環境を整えるということです。BASEやShopifyなどを活用すれば比較的容易にECサイトを構築することも可能になっているので、ぜひ取り組んでみてください。

新製品開発戦略(新製品×既存市場)

新市場開拓戦略とは逆で、今まで製品・サービスを提供していた市場に対して、新たな製品を投入していくというのが新製品開発戦略です。

この戦略を採用する場合のキーポイントとなるのは、既存市場にニーズがあるものを開発できるのか、また、競合他社と比べて競争優位性のあるものを作れるのかです。既存の製品・サービスに新たな機能等を付加して新製品として提供していくケースや、デザインや大きさなどを変更したようなマイナーチェンジしたものを新製品とするケースもあれば、全くゼロベースで新たなものを開発するケースもあります。

既存の市場とはいえ、売り物が変わるので、新たなマーケティング戦略も検討していく必要があるので、簡単とはいえないですが、世の中のニーズは常に変化していくものなので、ある意味では必然的に採らないといけない時期が来ることもあるはずです。

多角化戦略(新製品×新市場)

最後に多角化戦略についてですが、これは新製品を新市場に投入していくという戦略になります。

製品・サービス自体を新たに開発する必要があり、そのうえ新たな市場も開拓していかないといけないため、他の3つの戦略と比べると難易度・リスクが高いのがこの戦略の特徴です。多角化戦略については少し深堀りしていきたいので、別の記事に書きたいと思います。

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