
今読んでいる漫画の中でおすすめの1つ『満州アヘンスクワッド』の新刊11巻が出ていたので買ってきました。ネタバレになるので、あまり詳しい内容は書きませんが、今回の巻の中で本拠地を満州の吉林から大連に移しました。
歴史の授業でも習いましたが、大連という都市は日本とゆかりの深い場所で、日露戦争の際に日本がロシアから租借権を継承して管轄していた都市です。
租借権というのは、ある国の領土を条約などによる合意の上で一定期間貸し与えられる権利のことで、その場所のことを租借地といいます。大連という都市は元々はロシアが清から租借していた遼東半島にある商業港で、それを日本が租借した形です。
その大連に当時の大日本帝国の陸軍にあたる関東軍を配置して治めており、満州事変の発端となる鉄道爆破事件の南満州鉄道の本社が置かれていたという場所です。鉄道が通っており、港が貿易港が開かれていたことから、貿易の拠点の1つとして存在していたのが大連で、そこに拠点を移したということは、この漫画のストーリーとして新たな展開が繰り広げられていくというのが予想されます。
1つひとつの描写等はフィクションではありますが、時代背景や大きな出来事などについては、歴史に則った形で展開されていくので、読んでて普通にストーリーが面白いのにプラスで歴史的な背景が垣間見えるのが、満州アヘンスクワッドが面白いと感じるポイントです。
この辺りの歴史については、学校で習った以上の知識は持ち合わせていないので、漫画の中で知る情報もありますし、漫画の中で出てきた内容を元に調べたりしながら読んでいると、より深く物語に入り込めて楽しめるのでオススメです。